今朝の新潟日報で報じられましたが、6月末を持ちましてえちごトキめき鉄道の社長を退任し、相談役として残ることになりました。
まだ書くなと言ったのに書いちゃうんだもんね。
それにしてもネットニュースは有料記事。
私のニュースが有料記事になるんですからおもしろいなあと思います。
何がおもしろいかって?
有料記事だから、ケチな連中は内容を見もしないでああでもないこうでもないと想像でものを言っているところがおもしろいわけで、自分は馬鹿ですと言っているようなものですから。
だから、相談役で残るってことは全く話題になっていない。
内容を読めば書いてあるのに。
つまり、お金払って読んでいないということです。
情報を仕入れるという行為をせずに、ああでもないこうでもない。
「トキ鉄終わった・・・」
とか(爆)
そういうのを唐変木というのです。
というのが私のご報告ではございません。
前置きです。
詳細はオンラインサロン(こちらも有料記事)にて書きましたが、ここでは簡単に。
退任を決めたのは私の意思でありまして、憶測の中で多くの皆様方が懸念されている圧力等ではありません。
というのがまず一つ。
では、なぜかと申しますと、5年前に就任した時に私がお約束したことがすべて完了したからです。
そして、コロナを乗り切って、今回の決算で考えられないような数字を出すことができましたが、これは私の成果ではなく、トキめき鉄道の社員全体の努力の賜物でありまして、特に若いプロパー社員たちが育ったことで出た数字だからです。
「この人たちはこれから私が居なくても十分にこの会社をやって行かれる」と私は判断しました。
また、実際問題として、資金手当ての問題も、大規模修繕の問題もほぼほぼ解決し、向こう10年近くの会社の存続の目途が立ったことも、退任の意思決定の大きな要因です。
会社の経営内容の細かなことに関してはこのブログには一切書いてきませんでしたが、並行在来線が抱える大きな問題の「地元の部分」が大きく改善し、トキ鉄は今後は地元の問題から国家の問題へと移行していくステップに入ります。
その部分を担当するには私より適任の方がいらっしゃいますので、その方にバトンタッチするのです。
会社というのは、おぎゃーと生まれてからいろいろな段階を経ていくものです。
最初の4年間は前任の嶋津社長さんが、とにかく安全正確に列車を走らせることに全力で取り組んできました。
その後の5年間、私はそれにスパイスをかけて、鉄道が持つさまざまな使い方を実践してきました。
そうすることで地域の皆様方からトキ鉄の価値をご理解いただくことができ、地域から大きなご支援をいただけるようになりました。
目標だった車両の検査を自社で行うということも、観光急行の国鉄形車両で実際に行って達成することができ、来年は雪月花の全般検査を自社で行うことになりました。
そして、ここまでが私の仕事だと判断したのです。
つまり、当初の目標をきちんと達成し、会社として次のステップへ進む準備ができたので、そのお仕事のバトンは適任の方へお渡しするのが私の役目なのです。
ということで、円満退任ですので、ご心配はご無用です。
その証拠に、これからも観光列車などの営業施策はもちろんですが、直江津レールパークの今後の在り方などについて、上越市から依頼を受けまして引き続き担当させていただく予定です。
ボランティアじゃないですよ。
ちゃんと契約をして残るのです。
ただし、トキ鉄は赤字会社ですから、大企業の相談役のように社用車がお迎えに来るなんてことはありませんので、高田のお家は引き払いまして、日本海側から太平洋側へと戻る予定です。
ということで、もう少ししてからご報告申し上げようと思っていたのですが、報道されてしまいましたので、本日のブログにて「真実」を申し上げさせていただきます。
あとひと月ほどになりますが、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
(本文と写真とは関係ありません)
最近のコメント