いすみ鉄道発 ニッポンを元気にするニュース

5月4日、5日の2日間、ボンネットバスとオート三輪の共演イベントが行われました。
会場となりました国吉駅にはたくさんのお客さまにおいでいただきましてありがとうございました。
また、三陸鉄道さん、ひたちなか海浜鉄道さんへの義援金にもたくさんご協力いただきましてありがとうございました。
地元ではお祭りが中止になったりしている中、あまり大々的な告知イベントにはしませんでしたので、ひっそりとするかと思いきや、小さなお子様連れを始め、鉄道ファン、自動車ファンの皆様方にたくさんお越しいただき、皆様方の多くの笑顔を見せていただいたことに、主催者側はホッとしたというのが本心です。
そもそも、このイベントの趣旨は、「一分の一」の世界の再現。
「一分の一」とは、原寸大のこと。
鉄道と自動車で原寸大の昭和を模型として再現するというのがコンセプトです。
ボンネットバスは昭和39年製
キハ52は昭和40年
オート三輪は昭和41年
まさしく同じ時代を生きてきた時代の証人です。
この、ボンネットバスとオート三輪、そしてキハ52の3つを一か所に集めて並べてみたいという、私と車の所有者の方々のきわめて個人的な気持から生まれたものですので、来場者が少なくても、主催者としては目的達成だったわけですが、この田舎の駅に、これだけの皆様がいらしていただいたということは、私たちにとっては、自分たちの考えが皆様方に広く受け入れられたという自信と、「また、ぜひやろう!」という気持ちになれる、とても力強い声援となりました。


何しろ、2年前まではこの駅には人っ子一人いなかったのです。
「こんなところに店を作って、だれが買いに来るんだ!?」と、就任当初、地元の代表者に笑われたことを懐かしく思い出します。
こういうことって、好きな人たちが集まって、熱中してやるから良いのです。
こういうシーンを見たい! という情熱ですね。
どこからか予算を取ってイベント屋さんが行う恒例のお祭りイベントでは、もはや賢明なる消費者の皆様は、なかなか反応していただけなくなっているのです。
そして、そういうことに気がつかない人たちは、早いところ引退したほうがよいのです。
地域疲弊の原因は、自分たちの長年の実績?なのですから。
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このボンネットバスを、国吉駅を中心にいすみ鉄道と連携して観光用として走らせたいという乗合事業者さんはいらっしゃいませんか?
きちんと緑ナンバーを取って、路線バスとして定期的に運転できたら、大きな観光資源になること間違いなし。
行元寺、ポッポの丘を回ってもよいですし、ただ当てもなく田んぼの中を走るだけでもいいでしょう。
上総中野から養老渓谷への連絡バスとしても面白いですね。
我々の仲間では、1000万程度お金をかけて整備をすれば走らせられるボンネットバスがありますから、ご希望のバス事業者の方がいらっしゃいましたらご連絡ください。
4000万も出して新型のバスを買っても、だれも見向きもしませんからね。
ただし、いすみ鉄道沿線に限りますよ。

[:up:] ボンネットバスの横をキハ52が通り過ぎる。カメラマンが一斉にシャッターを切るところをキハ52側から撮影。


[:up:] 大多喜高校の校長先生の家のそばの田圃道でボンネットバスとキハ52の共演。私個人的にはボンネットバスのうしろ姿が可愛くて好きです。


[:up:]夕方には大多喜駅前に移動してお披露目。
5時近い時間に、2日間これだけの人が集まって来ているのに、大多喜では観光協会も、役場も、住民も全く無関心で誰も来ない。
これがいすみとは大違いの今の大多喜の現実。
地域を元気にするためには、いすみ鉄道のことよりも自分たちのことを心配したほうがいいね。
いずれにしても、これだけのことをやるのですから、いすみ鉄道はスタッフ総出で頑張ってます。
T野く~ん、準備のための2週間連続超過勤務ごくろうさまでした。
ありがとうね。
キハ52はこれからも毎週末走ります。
明日のヘッドマークは、午前中は「夷隅」「きぼう」
午後は?
です。