国吉駅に団体観光客!

いすみ鉄道は毎年、夏の間にはお客様があまりお見えになりません。
それは、皆さん、海岸線に向いてしまって、いすみ鉄道沿線はただ通り過ぎるだけの場所だったからですが、今年は違います。
もうすでに団体のお客様のご予約が20件以上入っており、昨年までが「ゼロ」だったことを考えると、すごいことなのです。

その中でも千葉中央バスさんといすみ市が企画した「いすみ夏体験ツアー」は、いすみ鉄道で国吉駅に降りて、国吉駅構内を散策する時間が設けられているすぐれものツアー。
本日は第1回目で、20数名のお客様が国吉駅をご訪問されました。
それにあわせて、地元の応援団の皆様が、いすみ市産の杜仲茶といすみ鉄道のけむり饅頭でおもてなし。


降り立ったお客様にホームでお茶とお饅頭をサービスをして、そのあと、ホームの向こうの田んぼに地元の青年協力隊が作った迷路(草を刈って迷路を作った遊び場)をご案内。
ヒマワリが咲いている夏の野原が素朴で素敵なところに見えます。
主として千葉市内からのお客様方のようでしたが、都会派の方々にはいすみ鉄道沿線のワイルド感はとてもおもしろい様子で、小さなお子さんたちがキャーキャー騒いでいました。
30分ほどの滞在の後、バスはブルーベリー摘み体験へと向かいましたが、最後は応援団の団長をはじめ、皆様方が手を振ってお見送り。
去年まではここに観光客が来ることなど考えられなかった。と、地元の皆さんおもてなしを楽しんでいるようでした。

夏休み。
本当に暑い夏休み。
むぎわら帽子をかぶって駆け回った昭和の夏休みが、ここにはいまでも残っているような、何だかそんな気がした1日でした。