12系の夜行列車

11月に始まりました12系客車の運用ですが、おかげさまで順調に推移しております。
また、食堂車「オハシ」につきましても旧型客車オハ35から12系客車のオハ12へと移行しております。

12月31日の夜行列車は旧型客車で行いますが、来年の夜行列車につきましては基本的に12系で行うことになります。

次回の夜行列車は今のところ1月17日及び1月31日に計画しています。
けん引機関車はブルトレ塗装のE34となる予定です。

65歳の私の年齢の人間は、夜行列車というとすぐに旧型客車が思い浮かびますが、私より5~6歳若い友人の話を聞くと「夜行といえば12系ですね。」という答えが返ってきます。
確かにそうかもしれません。
思い越せば私が高校生の頃に乗った「八甲田」「十和田」「おが」といった夜行列車はみな旧型客車のスハ43系でしたが、数年後には12系客車に置き換えられていますから、50代以下の皆様方にとっては12系なんでしょう。
40代以下のさらに若い皆様方からすると、青春時代の夜行列車は14系ということになると思いますが、時代とともに使われていた客車は変わってきていますから、いつまでも旧型客車ではないのかもしれませんね。

ところで、いろいろな方からご質問をいただいていることがあります。
それは、「なぜスハフが編成端に来ていないのですか?」ということです。

その一番の理由は運転取り扱い上、車掌が乗務する場所を編成の中間に持ってきたかったということです。
大井川鐵道では乗客の乗車が終わると車掌が運転士に対して発車の合図を行います。
車掌が乗務するスハフ12が編成の中間にあると運転士への合図が送りやすく、さらに編成全体の安全確認がしやすいということになります。
旧型客車の編成でも車掌は中間に乗務していますが、12系でもその方式を踏襲したということになります。

もう一つの理由は食堂車「オハシ」の位置です。
私は下り列車の機関車の次位に食堂車を持ってきたかったのです。
その理由は大井川鐵道の線路の場合、構内配線を考えるときに、ご乗車のお客様は新金谷
駅、家山駅では改札口を抜けて下り方機関車の方からホームに入って来られます。
そうすると、一般の車両にご乗車される皆様方は食堂車の前を通ってご自分の車両に向かわれますから、必ず食堂車が目に留まります。

「あら、この車両何かしら?」
「食堂車があるの? いいなあ。乗ってみたい。」

お客様はそういう印象を持たれます。

実はこれはとても大事なことで、「いいなあ。乗ってみたい?」と思っていただけるということは、憧れになるということです。

私が学生の頃は特急列車の編成の多くに食堂車が組み込まれていました。
静々と発車していく特急列車を見ていると、食堂車のお姉さんたちが一列に並んでお辞儀をしています。
上野駅や東京駅ではこれが一つの儀式でした。
その光景を見た時に、私は「いいなあ。いつか乗ってみたい。」と思っていました。

鉄道に対してこういうあこがれを持っていただくということは大事なことだと私は思います。
もちろん、食堂車が連結されているという宣伝の意味もありますが、「いつか乗ってみたい。」と思っていただくことは鉄道の未来に対して「夢と希望」を持っていただくことにつながりますから、私は編成の一番前、機関車のすぐ後ろに食堂車を持ってくるべきだと考えまして、その食堂車の名前が「オハシ」ですから、スハフではダメなのです。

まぁ、編成全体で見ればデコボコのゲテモノ編成のようですが、そういうことに文句を言うのは写真を撮る人たちであって、写真を撮る人たちのために列車を走らせるわけではありませんからね。

これが、オハ12が機関車の次位に来ている理由です。

あと、もう一つ付け加えるとしたらスハフのエンジン音でしょうか。
SLにしろELにしろ、機関車の次の車両がガーガーと音を立てていたのでは走行中の機関車の音を楽しむことができなくなります。
だから、先頭車両は静かでなければならない。
これが私の個人的な欲求です。

ということで、年明けからの夜行列車は12系で運転いたします。

ただ今お申込みサイトの構築をしておりますので、ご案内までもうしばらくお待ちください。

夜行列車はまさしく皆様方の夢と明日への希望を乗せて走ります。

大井川鐵道では夜行列車も月に1~2回のペースで運転してまいりますので、皆様どうぞご期待ください。

夜の12系も良いものですね。
まさしくブルートレイン。
そう申し上げても決して過言ではないでしょう。

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