おおつごもり

今日は12月31日

観光急行は「朝から朝まで」のコース。
つまり、1日乗り続けて、さらに夜行列車に乗るという22時間コースのお客様で指定席は満席です。

座席の急行列車で22時間といえば東京から九州の熊本の先あたりでしょうか。
昭和の時代の急行「桜島」は東京駅を10時ちょうどに発車して、鹿児島本線経由で終点の西鹿児島駅に10:50に到着する25時間近く走る列車でしたが、それには及ばないとしても22時間乗り続けることができるという列車です。

気が遠くなるような時間ではありますが、令和の時代にそういう旅ができるということはそれなりの需要があるわけで、3万円を超える料金ではありますが、12名様が朝からチャレンジです。

お渡しする旅のしおりも特別版。
温泉チケットまで入っているのですが、これはトキ鉄の夜行列車の定番で、上越妙高駅前で朝7時からやっている釜蓋の湯のチケット。
こちらも令和の時代に途中下車して立ち寄り湯が楽しめるという、体験型商品なのです。

ていうか、元日から温泉やってるんだ。

直江津、高田は雨でしたが、山の方は晴天で今日は妙高山もきれいに見えました。
それにしても雪がありません。
地元の人たちは、ここ2年程年末年始にドカ雪に見舞われましたが、今年は雪がないお正月でホッとしているかもしれません。

直江津からは急行1号。
釜飯コースはマットも特製に変わっていました。

ただ単に乗っているだけじゃなくて、こういう地元のおいしいものが次から次へと出されるのがトキ鉄の素晴らしいところ。(自画自賛)
そういえば昭和の時代の「桜島」「高千穂」号には24時間以上走るというのに食堂車も寝台車も連結されていませんでした。
車内アナウンスで車掌さんが「この列車には食堂車が付いておりません。」と連呼していたの思い出しますが、12月31日でもアツアツの釜めしを出していただける事業者さんには感謝です。

糸魚川駅に停車中にお客さんの一人が話しかけてきまして、記念撮影。
聞けば家族みんなで赤倉にスキーに来ているのですが、自分だけ下に降りてきて乗り鉄をやっているとのこと。
なるほど、そういう使い方もありますね。
数日間滞在型の旅なら、ご家族はスキー、お父さんは乗り鉄と、ワーケーションのように過ごせるわけですね。

急行1号の終点、市振駅にはおもてなしのおじさんが今日も駅に出て、記念の石を配っていました。
真冬の市振の駅にこれだけの人が降り立つということはやはりすごいことで、確かにほとんどの人が折り返しで帰ってしまうのですが、それでも今の時代ですから、皆さん写真を撮っていて、「市振」「市振」って#を付けて発信してくれますから、そういう情報を見てもしかしたら映画やドラマのロケが来るかもしれません。

実際にヒョンなことからこういうことも起きるわけでして、これは12月28日発売のNGT48の新曲CDジャケットですが、本当にヒョンなことからこういうことが起きる時代ですから、市振だって何がどうなるかわからないのです。

ということで、急行2号で直江津に戻ってきて今日の私の乗り鉄はここで終了。
本当は急行3~4号も行きたかったんですが、これから年越し夜行の準備のお手伝いです。

17時過ぎに戻ってきた列車が折り返し18時の夜行になるのです。

今夜は46名様が列車の中で年越しをされることになります。

鉄道は夢と希望を乗せて走るのです。

おじさんたちも夢と希望をもって、上を向いて明日に向かっていきたいと思います。

皆様、今年1年間ありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。