本日発表させていただきましたが、この春からきかんしゃトーマスとパーシーの共演が始まります。

私のDMMオンラインサロン「鳥塚亮のオンラインサロン」の会員の皆様方はすでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、大井川鐵道ではC10-8号機を意匠変更し、トーマスの仲間たちの中で最も人気のあるきかんしゃパーシーとして登場いたします。
今度の3連休が黒いSLとしての運行最終日となり、その後、工事を行い、3月中旬ごろからの運転開始を目指します。
詳細につきましては後日発表させていただきます。
黒いSLの運行がしばらくなくなるというお知らせを先月の12日に発表させていただきましたが、実はその時点ではアメリカの版権元からパーシー化の正式な許諾が出ていませんでしたので、プレスリリースとしては第1弾として「黒SLがなくなります」という発表だけをさせていただきました。
するとどうでしょう。
自称事情通の方々から口々に憶測が飛び交い初めまして、中には原形をとどめないほどの改造を行うなどと言う、こちらからしたらデマのような情報も出始めました。
そして、そういうデマを真に受けた報道なども見られるようになりまして私としては驚いた次第ですが、こちらとしてはあくまでも権利元の承認を得ない限りはいかなる発表もできないのがこういうキャラクタービジネスのしきたりですから、本日まで発表を控えさせていただいた次第です。
ということで、大井川鐵道が黒いSLを運休させてまで、なぜ今、パーシーを走らせるかという点につきましては、その「真相」を本日のYAHOO NEWSに書かせていただきましたので、下記リンクからどうぞご一読ください。
黒いSLを改造することに文化財的価値を云々する皆様方も多いようですが、大井川鐵道は完全な民営鉄道会社であり、私はコロナと土砂災害で大変厳しい状況にある大井川鐵道を立て直すのが仕事です。
そのためには鉄道運賃収入とお土産品など物販の関連事業収入を上げなければなりません。
「大井川鐵道から黒いSLが無くなるのはけしからん。」
年配の国鉄時代からのファンの皆様方の中にはそういうご意見の方も多く見受けられますが、そういう方々に私が申し上げたいのは、「皆様方は乗車していますか?」ということです。
そうでないことは数字が示していまして、1年半前に大井川鐵道の立て直しを請け負ってから、私は数字をずっと見てきていますが、国鉄形の黒いSLとトーマス列車とでは乗客数が4~5倍、トーマスの方が多いのです。
会社の経営というのは売れ筋商品を強化することですから、私の仕事としてまず第一にやらなければならないのは明らかですね。
「お前は文化的な価値をなんだと思っているのか?」
そういうご意見もいただくのは承知していますが、今、黒いSLとして頑張ってくれているC10-8の価値を一番わかっているのは、中学生のこのからこの機関車に接している私だと考えています。

▲1976年3月、岩手県宮古市のラサ工業専用線で最後の活躍をしていたC10と当時15歳の私。
その私が、この機関車が走る鉄道そのものを、どうしたら末永く後世に伝えていかれるかと考えた場合、取れる行動としては「売れ筋商品を強化する」ということは、イロハのイなのです。
皆様方に認識していただきたいのは、大井川鐵道は保存鉄道ではないということです。
私はイギリスの会社に長年勤務していましたから、おそらく一般的な日本人の鉄道ファンの皆様方よりも、保存鉄道の意義に関しては認識していると思いますが、残念ながらこの国の現状の中では、産業遺産である蒸気機関車を保存鉄道として将来へつないでいこうという法整備はありません。
そういう現状の中で、大井川鐵道という一民営鉄道を、運賃収入と物販などの関連事業収入だけで将来へつないでいこうということを考えた場合、乗客を増やす努力をしなければ会社を継続することができないのです。
いすみ鉄道とえちごトキめき鉄道で私がテーマとしてきたのは昭和45年から50年にかけての国鉄でした。
大井川鐵道はまさしくその時代の国鉄が残っています。
ただ、補助金など現状の世の中の仕組みなどを考えた場合、その時代の国鉄という保存鉄道としては会社を維持することができないのが現実です。
ということで、復旧工事が開始された今、我々がやらなければならないのは国鉄ファンの皆様方を満足させることではなく、少しでも多くの方々にご乗車いただいて、この鉄道を未来へ続けるということだということをご理解いただきたいと思います。
大井川鐵道で黒いSLが復活するのは、3年後の全線運転再開時の予定です。
その時点ではC56を動態復活させ、今、新金谷駅に置かれているオハニも復活させて、C56の混合列車ができないかと考えています。
それまでの間はブルートレインということになりますが、EF65もどきがけん引する12系の急行列車で数字が稼げれば、はまなすの14系を復活することも可能です。
そういう昭和の世界観を夢に見つつ、現実の経営というものにしっかりと地に足を付けて、会社の運営をしていくというのが私に課されたタスクです。
写真を撮りに来るだけで、列車に乗らない人々が、「黒いSLが無くなるのはけしからん。」と言われることに対して、私は「それでは会社が維持できません。」と申し上げますが、だからと言って、写真を撮りに来るだけを非難する気はありません。
皆さんそれぞれの趣味活動がありますし、それぞれの夢があるでしょう。
ただし、経営の現実を考えた場合、夢だけでは許されませんし、単なる戯言に終わってしまいますから、そこのところをどうするか、ということを皆様にお考えいただきたいと思います。
若い夫婦が小さな子供を連れてトーマスに乗りにいらしていただき、笹間渡往復でお弁当を食べていただくと、それだけで約1万円の収入になります。
国鉄時代のSL列車を夢に見て、沿線で写真を撮られる方々に、同様のご協力をいただければ、C10がパーシーになる必要もないという現実を、皆様方でお考えいただきたいと私は思います。
国鉄ファンの皆様、そこのところをどうぞよろしくお願いいたします。
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