EL急行、人気です

黒SLのC108号機が車両トラブルで入庫してしまっているため、本来SLで走る予定だった急行「かわね路」と「南アルプス」はELで走りました。
黒SLの運行は予定では今週までで、来週からは本来の予定では列車は運休するのですが、鉄道は装置産業ですから稼働させてナンボの商売。運休していては稼ぐことができませんので、6月7月は土日を中心に黒SLが走るダイヤを使って、EL急行の運転を行います。

でも、はたしてそれでお客様が来るのでしょうか?
大井川鐵道はSLじゃなければ駄目なのでは。
そういう声は上がっていますが、SLが検査で4か月以上も動かないんですからしょうがないでしょう。
何かやらないと。

検査期間で動かないのは私が来る前からのことでしたので、私は旧知の産経新聞社さんにお願いして、産経新聞のコーポレートカラーである白と青に電気機関車の塗装をして、国鉄時代の雰囲気を出すことで、新しいお客様を開拓しようと考えているのです。

で、ふたを開けてみるとこのEL急行が意外にも大人気。
今日もこれだけたくさんのお客様にいらしていただきました。

「社長!」

と声をかけていただいたご夫婦です。
ありがとうございます。

他のお客様もマニアじゃないふつうの団体のお客様ですが、改札口を通ってこの機関車を目にしたとたん、

「あら、懐かしいわ。」
「いいね、これ。」
「見たことある。」

などなど、口々にそう話されていらっしゃるのを見て、今日は少し手ごたえを感じました。
マニアの嗜好はわかるとして、一般のお客様がどのような反応をするか。
これが一番大切ですからね。

だから、気になったので今日も会社へ行ったのです。
現場に居ないとわからないことがありますから。

もちろん肯定的な方ばかりではありません。
改札を入って列車を見た瞬間に、
「SLはどこだ?」
「故障してる? なぜ知らせない。」
との剣幕で
「乗らないから払い戻してくれ!」
というお客様が1名いらっしゃいました。

なぜ知らせない?
と言っても、ずいぶん前からお知らせしておりますが、いちいちホームページなど確認しない方もいらっしゃるということでしょう。
それも現場に出なければわからないことであります。

もちろんその後のトーマスもご覧の通りの人気者。
社員によると去年、おととしに比べてゴールデンウィーク明けのこの時期としてはお客様のご乗車が良いようですから、いい傾向だと思います。

6月からはトーマスとEL急行の2本立てで走ります。