今日の食堂車「オハシ」

昨日まで北海道にいて、今日はいつも通りに観光列車のお仕事。
これ、私にとってはふつうのことであります。
仕事の合間を縫って、全国各地の鉄道や観光列車を勉強しなければなりませんが、忙しいと言っても汽車に乗りに行ってインプットしたことを、汽車に乗ってアウトプットしているだけなのであります。

今日のオハシには高校の同級生の千代美がお母さんと一緒に乗りに来てくれました。

お母さん、昭和10年生まれの御年90歳。

親孝行してるねえ。

千代美は地元の小さな銀行に就職して、若いころは私の家にもよく遊びに来ました。
遊びにといっても、私のおふくろが千代美のお客さんで、毎月積立定期預金の集金に来てくれていたので、お袋と仲良しだったんです。

で、その地元の小さな銀行が合併されまして、しばらくするとさらに合併されまして、今では誰でも知ってる大手都市銀行の管理職。
70歳まで勤められるんだそうです。

「千代美、お前、登りつめたなあ。」

私がそう言うと、

「アキラだって、こんなに楽しいことやってるじゃないの。」

と、まあ、50年近く前の同級生ですから、こんな感じです。

乗りに来てくれてありがとうね。
今頃は川根温泉ホテルに泊まっているはずです。

家山駅もこのところこんな感じでごった返していまして、ありがたやありがたやです。

先頭の機関車には「さくら」のヘッドマークが。

小型タンク機関車に「さくら」のヘッドマークといえば、私としては佐世保線を思い出すのですが、そんなことを知ってる人はもう少数派でしょうね。

いつまでも「昭和の国鉄」では経営が立ち行かなくなるという現実があるのです。

でも、やっぱいいねえ、この世界は。

で、私は家山駅で「オハシ」を降りまして、向かったのは川根文化センター。

そう、大井川鐵道の復旧を支援する会の皆様方が講演会を開いてくれました。

講演会、そしてパネルディスカッション。

こちらは控室の様子ですが、このところNHKのテレビの密着取材が入ってまして、こんな山の中まで密着です。

ということで、オハシで千代美に親孝行もしてもらったし、講演会もうまくいったし、本日はめでたしめでたしでございました。