東海道新幹線の「のぞみ」が3日間走らなかったとニュースで言っています。
台風は静岡の南で消えちゃったのでしょうか?
今日も断続的に雨が降りましたが、朝から線路点検が始まりました。
大井川鐵道の場合は、運転再開に向けた線路点検は次のとおり行いました。
まず、軌陸車という線路の上を走れるトラック(自動車)で線路を走ります。
がけ崩れなど列車の運行に支障がないことを確認する必要がありますので、いきなり電車を走らせることはできません。
軌陸車で点検をしていると、やはり倒木が見つかりました。
それもかなり高所で、処理するのに長い時間がかかりました。
その他、土砂崩れや路盤の流出などの大きな被害はありませんでした。
軌陸車は線路点検だけではなくて何度も前後させたりすることができますので、錆びついた線路を磨く作業もします。
線路が錆びていると、電気的な信号が送れません。
具体的には列車の位置を把握したり、踏切を起動させる電流が流れなくなりますから、いきなり列車を走らせると踏切がならないことなどが発生する危険性があります。
そういう状況を確認した後、やっと列車を走らせることになります。
試運転列車は全区間を徐行運転で往復しながら、踏切や信号の動作確認を行いました。
この時点でもうすでに夕方近くになっていました。
輸送密度の多い路線であれば夜に運転再開となるのでしょうが、大井川鐵道の場合地域需要がほとんどありません。
トーマス運休の情報も行きわたっていたようで、ここ数日間の混乱もありませんでしたので、列車の運転再開は明日の朝、始発列車からということで発表させていただきました。

試運転列車です。

線路が錆びているのがわかりますか?
手前の線路は入換で電車が走ったところ。
上の線路は電車が数日間走っていないところです。

電車が走ると線路の錆が取れるのがわかると思います。
軌陸車で線路点検をした後、こうして試運転電車を走らせて動作確認をしてから、実際の営業運転が始まります。
なかなか大変な作業です。
ということで、一連の作業を終えまして、明日の始発から通常通りの運転となります。
この週末ご利用予定でしたお客様へは大変ご迷惑をおかけいたしまして申し訳ございませんでした。
また、多くの皆様方にご心配をいただきましてありがとうございました。
とりあえず今回の台風では被害がありませんでしたことを、ご報告申し上げます。
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